香川県高松市男女共同参画センター

報道によると、某会社で社員が布マスクを作ることになり、作成の指示先がほぼ女性社員だったため性差別ではないかという声が出たようです。縫い物は女性がするものという固定的意識がまだ消えていない。それで思い出したのは昔、娘が高校のとき体育祭でクラス全員が同色の鉢巻をするのですが、毎年女子が縫う役割を担っていたという。娘はそれはおかしいと意見を出し、各自が家で縫って持ってくることにした。男女共に家庭科を学習しているのだから。今、マスク作りがブームですが、私の友人の夫さんはマスク作りに興味を持ち、上手になって、娘さんや息子さんの家庭に孫の分も合わせて1人に2枚ずつのマスクを作って送ったそうです。もちろん妻のマスクもとても上手に出来ていました。 (写真は市販のマスクにパープルリボンを描いて使っています)

 

在宅勤務などでストレスがたまり、イラッとして家族に暴力をふるうリスクが高まっているという。先日、某タレントの妻が声を震わせながら、夫から暴力を受けたと語っていた。また、”コロナ離婚”という言葉も聞こえてくる。当センターでは3年ほど前から外部講師にお願いしアンガーマネジメント講座を開いている。職場、家庭、地域、それぞれで役立つ、「怒りを上手にコントロールするためのノウハウ」を学ぶ機会を提供、好評を得ている。イラッときたり、キレそうになったらまず6秒待つ。怒鳴らない、手を上げない。冷静さを取り戻す努力をしてみる。最近は幼稚園でもアンガーマネジメント学習が行われているそうです。  (写真は親ツバメからのえさをじっと待つ子どもたち。自分でえさを探せるようになるのももうすぐ!)

当NPO法人たかまつ男女共同参画ネットでは、DV被害を受け家を出て新たな生活を始めるかたへの支援を行うために「パープルBOX」を設置し、支援を援助してくださる方からのご寄附を受け付けております。今年で8年目。このほど、市民の方(男性)から10万円のご寄附を頂きました。「もしかして、給付金一人10万円を先に寄附してくれたのでは?」との声も。ひとり親家庭では、母親がパートの仕事がなくなって生活が苦しくなった、との声も聞きます。先日、某家庭にお米、卵などの食品をお届けしました。日頃からパープルBOXに生活用品等を頂いておりますが、みなさんの優しさをお届けできるよう、大切に使わせていただきます。これまでご協力をいただきました皆様、ほんとうにありがとうございました。

女性からの相談で「夫が生活費をきちんと渡してくれない・・・」という相談があるというのはときどき聞く。今回10万円給付金の申請書は世帯主に送付される。世帯主が夫の場合、妻は10万円をもらえない場合があるという事は考えられる。夫に要求したら、怒って暴力を振るわれるという事もあるかもしれない。生活費に充てられないかもしれない。なかには、どちらかが離婚を考えている場合があるかもしれない。その場合、夫婦間でもめるかもしれない。給付金の申請書が個人、個人に送付されるか、申請書が別記入で、振り込み口座等も別にできるのであれば、苦しみ悩む人が少しでも減るのに・・・と思うと、とても残念です。受給権は一人ひとりにあるのだから。

配偶者からのDVを理由に避難している方は特別定額給付金の申請を行い、給付金が受け取れます。世帯主でなくとも、同伴者の分を含めて受け取ることができます。事前申出期間は4月30日までとなっていますが、4/30を過ぎても申請書を提出することはできますので申し出ましょう。詳細は、高松市にお住まいのかたは「こども女性相談課」087-839-2384 、当参画センター087-833-2282へ電話してみてください。