香川県高松市男女共同参画センター

昨日、「女性の政治参画をすすめよう!」という催しを実施しました。始めに映画「八十七歳の青春  市川房枝生涯を語る」のDVDを視聴しました。「世界へ飛び出し、婦選を貫き通す志とエネルギーに感動、素晴らしい!」とか「市川房枝さんの意志を引き継いで、これからも女性の政治参画を進めたい」などの感想が寄せられました。後半は「女性議員と語る」。香川県議会議員1名、高松市議会議員3名の方々が出席、立候補を決意するまでの心の葛藤や周囲の反応、議員になってから経験する女性ならではの壁、数々の試練などを聴きました。聴講者から「改めて女性の政治進出が厳しい社会、雰囲気があるのだと思った」「政策決定の場に女性議員を出さないと変わらない」という声も。議員さんからは「税金の使い方に声を上げていきたい」「社会を変えていきたい」「報告会やこういう(語り合う)機会をどんどん設けてほしい」等の声がありました。

 

国の目標は「202030」、つまり2020年までに女性管理職の割合を30%にするということ。今朝のニュースで民間信用調査会社が四国に本社を置く企業を調査した結果を紹介していた。四国内の企業で管理職に占める女性の割合が3割以上だった企業は9.4%。徳島県14.5%、高知県13.6%、愛媛県8.6%、香川県5.6%。残念ながら香川県が一番低い。別の調査によると、女性は管理職になりたがらないという結果が出ていたが、やはり家事・育児などが女性の大きな負担になっているから。男性の家事、育児、介護等の参画が求められる。男性の育休取得を進める企業もそれほど多くはないようだ。かつて「フラリーマン」という言葉も生まれたが、仕事を終えても家に帰らず、あちこちフラフラと立ち寄る男性が多いのか・・・。コロナ禍だから家に帰って家事・育児をするという習慣をつけてほしいものである。

当センターの講座に登場してから15年。転勤などで高松に来られた方と地元の人が「はじめまして!」と出会い、いろいろ高松の名所旧跡や名産品情報を教えてあげたり、うどん巡りに一緒に行ったり・・、高松での暮らしを満喫できればと願って始めました。今では「はじめまして香川の会」として皆さん仲良く活動されています。

今年度はコロナ禍のためスタートが遅れましたが、9月14日(月)13:30~15:00に第1回目を開催します。テーマは「高松の名産品と楽しいトーク」です。参加費は600円(お土産あり)。託児付き(無料、1週間前に要予約)。香川県の見どころの映像もご覧ください。コロナ禍での対策、検温、手指の消毒、3密防止、アクリル板用意等をしています。お申し込みは087-833-2282へ。高松に来て数年になりますという方も歓迎!もちろん、讃岐人の方々も。お待ちしています。

9月6日(日)13:00から「八十七歳の青春 市川房枝生涯を語る」を上映します。平塚らいてうとの出会い、アメリカ婦人運動との出会い、婦選獲得運動、戦争への道と婦人参政権獲得など、まさに市川房枝氏の生涯を綴った映画です。女性の政治参画、女性の活躍の推進が求められるなか、婦人参政権の獲得に奔走した先人たちのパワーを感じてみませんか。上映後、カフェタイム、そして15:20頃から「女性議員と語る」を佐藤倫子弁護士のコーディネータで行います。入場は無料。託児付きで一週間前に要予約。ぜひ、この機会に参加してみませんか。お申し込みは087-833-2282へ。 (写真は公共施設における花きの活用拡大支援事業の一環で届いた花のアレンジメント。明るいカラフルな花を愛でると元気がもらえます。)

国立女性教育会館の調査結果が公表された。女性の管理職志向を尋ねたところ、「管理職を目指したくない」が25.6%、「どちらかというと目指したくない」が33.6%で合わせると59.2%となり、約6割の女性が消極的であることがわかった。その理由で一番多かったのが「仕事と家庭の両立が困難」が69.3%で約7割を占めている。この結果は予想どおりという感じ。家に帰ると、炊事や子どもの世話、洗濯、掃除等々、女性の負担は大きい。テレワークが増えてから、女性の家事・育児の負担がますます大きくなったという声を聞く。女性の管理職を増やそう、女性の活躍を推進しようという目標は掲げられているが、「家事・育児は女性の仕事」という性別役割分担意識が消えない限り、管理職を目指す女性は増えないのではないでしょうか。 (写真は8/2 見て楽しい!鉄道模型展の映像コーナーより)